2013年7月15日 (月)

京都美術倶楽部・平松さんの祇園祭り

大雨がさっと降ってさっと上がっ、ていよいよ祇園祭です!

この7月9日の松庵茶会に珍しくコンパクトカメラを持って出席しました。席主の平松さんから「写真を撮ってブログに載せてくださいよ。」と頼まれたものですから。最近はカメラご法度みたいになってます茶会によほど親しい方でない限り、参加することはありません。

それでも人目を気にしながらのパチリはうまくいきませなんだ。説明より写真を見て茶会の様子をご想像くださいますよう!先ず待合から。

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次に本席。長刀鉾画賛 あやかれや 長刀鉾のくじ取らず。花入 井上候伝来唐物籠

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祇園守り、桔梗、撫子など、9種でしょうか。。。

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冷やされたちまきの葛が美味でした。たばこ盆一閑、宗旦好舟形、灰吹きはお悠さん作。

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風炉先 音頭取り法被製 稚児団扇貼文。釜古浄味作、水指飴薬平 丹入作

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主茶わんは、弘入作 数印黒平、句銘 水にさす 影なほ涼し 夏の月。

祇園社紋散し蒔絵菁漆平棗、一閑作。 茶杓 歌銘 宗達の屏風ありやと見てありく 鉾町めぐり面白きかな。情景がうかぶよいお歌です。 即中斉作。

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拝見、お隣のお正客に、お名前をお尋ねしてびっくり。「水谷です」とおっしゃるではありませんか。思わず、「存じ上げています、お父さんがおいででしょう?」ともうしましたら、あちらこちらから「そら、誰にでもいてはるものや」などど声あり。。。う~ん、言い方がまずかったな。

『水谷仁三郎伝 : 一古美術商の生涯』という書物を読んで感動した昔を思い出しました。川端康成のほか名だたる知識人の信頼を受け、日本の埋もれた美術を正当に評価し護りぬいた人物として、田中周二さんが高い志をもたれた水谷さんの生き方に衝撃を受け文にされたものでした。そして水谷家で催された記念のお茶事に寄せていただいた幸運も忘れてはおりません。ありがとうございました。

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水谷集光堂当主、水谷祥一郎さん。穏やかな紳士、やはり風貌からも京都人の奥深さがにじみ出。。。あ、この口のききよう、過ぎたるは及ばざるごとしですね。すみません。

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祇園祭りの鉾にちなんだ文様の風炉先は素敵でした。でも平松さんの正直でやわらかいお人柄が何よりの雰囲気だったと思います。こうしてブログを更新する気になったのもそういったことでしたから。

平松さんの松庵茶会の記事は、前にも作成してスライドショーにしたのが残っています。

2009年2月の記事 自動でないので手動で次のボタンをクリックしてくださいね。

お初穂の飾りと節分茶会 いい鬼のお話 京都美術倶楽部

 

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2011年9月19日 (月)

年齢に関係なしとやさしく言ってくださいますか

なんとまあ、和服のモデルさんが急に都合悪しく撮影をキャンセルされたと、写真家の関健一さんのお電話の声が!

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じつは京都の若い女性をおひとりご紹介したのは私でした。そうした手前、東京から入洛された関さんにキャンセルは申し訳なく、なんとか恰好がつかないかと思いあぐねたのでした。

年齢には関係なく、と言ってくださるお言葉に勇気をもらった私は、思い切って「それでは私でよろしければ…」と申し上げました。関健一先生とは干支が一回り離れています。もちろんこちらが年長です。

関先生は3年前、食道のあたりに癌がみつかって大変な日々を過ごされましたが、すばらしい精神力を持って回復されお仕事に励んでいらっしゃいます。久々に京都でお会いするひとときを大切にと、私は和服に着かえて2時間あまりご一緒させて頂きました。

「等持院でのわびすけさん」

関健一写真のページに今日アップされたようです。ここにリンクさせて頂きましょう。

和服姿の若い女性はお一人おひとりおきれいです。よくこれだけの方々を撮影なさって、日本の風景と女性のもつやさしさ、可憐さを見事に表現されてきたことと感銘を禁じえません。

東京大学卒のインテリである関さんの教養と人生観が撮影の背後に生きているのは、美術が知性に裏付けされる証ともいえましょう。ただ、そのモデルの中に新たに加わったわたくしめの、恥ずかしさ…。

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拙著の書評を取り入れてくださったご厚情に、なんとお礼を申し上げればいいかわかりません。ほんとうに感謝いたしております。

ブログの更新がずいぶん長い間なく、いい加減なことと我ながら恥じ入っているところでした。有難うございました。

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2010年3月20日 (土)

花の保津川下りと「夏目漱石の京都」講演会

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京都漱石の會お気に入りのピチピチ若い京おんなイラストレータ・千夏ちゃんが今回もステキな作品を描いてくださいました。嵐山の上流、保津川下りの船着き場です。これから急流の川を、船頭さんの巧みな竿さばきで、嵐山まで運んでいってもらうのです。

猫だけではございません。人間たちも楽しんでハイ!出発で~~す!

詳しくはこのお知らせをご覧あれ。

http://kyotososeki.at.webry.info/200912/article_1.html

じゃ、吾輩も乗ってみるかと思われる方があればただ今申し込み受付中!

午前と午後の講演会も地元と東京の著名な講師の面白いお話をお楽しみいただけます。

漱石先生をお好きな方だけでなく、亀岡の桜の川下りを満喫しようという風流に興味のある方ならすべてオーケーです。若冲デザインの布地や明治大正のきものコレクションも「渡文」(わたぶん)の特設会場で展示されています。漱石の時代がよみがえるかもしれません。

わびすけの下手な言葉より、百聞は一見にしかずと申します。ご予約はお早めに。

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2009年11月 8日 (日)

京都漱石の會の会報がブログになりました

http://kyotososeki.at.webry.info/

京都と夏目漱石のえにし…今の世の人には忘れられたように見えるでしょうか?

会報の『虞美人草』は私が編集させていただき最近第四号を発行したところです。会員のお一人がこのブログを作ってくださいましたので、ここに公開いたします。

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2009年8月25日 (火)

吉備路への旅 倉敷・大原美術館と心ゆかしい方々の思い出

スライドショーををアップしました。http://homepage1.nifty.com/xkyou/2009kurashiki.html

吉備路への旅を思い立ち、倉敷・大原美術館をたずね、この町でゆかしく親切な方々に出会いました。恥ずかしながらその思い出を。

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午前9時すぎ、あこがれの倉敷・大原美術館へ。
じつは、http://www.kibiji.or.jp/吉備路文学館で、「特別展 夏目漱石の2人の愛弟子 湯浅廉孫と内田百閒」のオープニングが午後1時からありますので、その前に参じたのでした。関東地方からお友達のYさんがごいっしょにいらしていろいろお世話になりました。

大原家のあるじの方々は日本人の誇りというべき立派な人格の持ち主でいらっしゃいます。私はお会いしたこともなく、ただ、ひそかに尊敬するフアンに過ぎませんけれど。
もうはるか昔、文芸春秋で大原氏夫人のお写真を一目見て、魅了されたことを思い出します。藍色の紬の和服をお召しになった夫人は、原節子をほうふつとするような美しい女性でした。

昔は孤児院から、良質な病院、世界一流の美術館を備えた大紡績会社。企業が社会貢献をこれほど見事に堅実な経営で成功されているのは稀なことでありましょう。中国銀行も大原さんが創始されたものであり、吉備路文学館の母体としてこの銀行が存在することも知りました。

「あの~、シャッターを押していただけません?」とお願いしたのがきっかけで、松田さんという親切な青年がぐいぐいと街並みを案内していかれました。でも、おみ足が速く、ついて行くのがしんどかったです~。

ほんとうに溜息が出るような趣のある町のたたずまいですね。
おかげで、二人もなんとか通行人のサマになったようで、松田さん写す我がカメラの記録をここにアップすることにしました。倉敷の余慶をいただきましたことを、感謝しつつ。

美術館のまえにロダン作聖ヨハネの彫像があり、今ひとつはカレーの市民でしたか。皆さんのほうがよ~くご存じでしょう?
美術館を出ると、大原家があり、倉敷川が流れ、石橋がかかっています。町を行くと白壁と日本家屋と小路があり、「ここはヒラメの寝床ってボクは名づけているんですよ」の名解説を聞きました。

京都では「ウナギの寝床」っていいますけどね。。。はい、ウナギもヒラメも大好物でございます。呉服屋さんの小路の奥には、蔵屋敷の喫茶店がありました。入口の前で、「そこに腰かけて」、といわれパチリ。喫茶店のママさんは呉服屋さんのよう、やはりご親切な方でタクシーを呼んで下さいました。

あ、その前にもう一か所、喫茶店エルグレコ。大原美術館の至宝・「受胎告知」のモノクロ写真が壁面に掲げられ、いつしかその雰囲気に酔ってしまった私でした。
エルグレコという画家の名のこの喫茶店も大原家の方が経営なさっているとか。お店の前に七夕の笹がおかれ、短冊に願いを書くようにとすすめられました。私たちも夫々したためて笹につるしたのです。



午後は漱石展で、味わい深い講演があり、100人の出席者が熱心に聴講されていました。
夏目漱石及び内田百閒の研究家として高名な内田道雄先生(東京学芸大学名誉教授)のお話は、いずれ京都漱石の會の会報『虞美人草』に掲載の予定になっております。

展覧会の要旨は吉備路文学館のHPにチラシが出ておりますのでどうぞご覧くださいませ。10月4日迄。

http://www.kibiji.or.jp/php/kibiji_display_event.htm

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2009年7月11日 (土)

半藤一利さん語る 私の「戦中・終戦直後史」

半藤一利さんの著書『昭和史』は、戦前編、戦後編ともに超ロングセラーの書物です。たいへん読みやすい上に、わが国を思い憂う深い洞察に多くのことを教えられます。7月となれば、半藤さんのインタービューを是非一人でも多くの方々にご高覧いただきたいと思います。

半藤一利さん(その1  

http://www.magazine9.jp/interv/hando/hando_1.html

半藤一利さん(その2 平和憲法という「国柄」を、もっと大切にしなくてはならない

http://www.magazine9.jp/interv/hando/hando_2.html

半藤一利さん(その3 日本の現在と、「戦前」とはとてもよく似ている

http://www.magazine9.jp/interv/hando/hando_3.html

あるサイトから転載させていただきました。

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2009年7月 7日 (火)

 2009年精中忌 ほたるが飛んできました

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 スライドショー 2009年精中忌 ほたるが飛んできました

7月5日の精中忌の写真を今回は早々とUPしました。道具当番にあたり、半東の役も何度かつとめました。道具に関してはあまり無理をしないことをモットーにしている私ですが、こうした公開の場ではそんなことも云っておれません。他のお道具もちの会員の方々にお願いして、僅かに二碗目の「蛍」の金海茶碗を出してみました。それでついこんなタイトルをつけてしまいました。花を持参する人、活ける人、灰型を作る人、お運びに、それぞれ力を寄せて出来上がります。

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最後に、奈良で撮影したササユリの一枚も。茶席に入れるゆりといえばこのササユリかヒメユリくらいでしょうか。匂いもきつくないのと楚々とした風情が好まれるようです。でも一本でなく集合体となるとどうしても美しさという点では減点となるようです。。。人の世と同じかもしれません。

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2009年6月29日 (月)

日本最古のやんごとない恋物語 奈良の率川神社「ささゆり祭り」

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ささゆり祭り」は日本最古の女性尊重の物語。神武天皇の恋歌と神花となった「笹ゆり」

ひさしく更新をしていませんでしたが、六月の思い出にアップいたしました。

http://homepage1.nifty.com/xkyou/sasayurimatsuri.html

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2009年5月16日 (土)

冬眠から覚めたようにスライドショーを更新しました!

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2009年4月11日京都漱石の會主催の「夏目漱石ゆかりの半藤一利・松岡陽子マックレイン講演会」のスライドショーをアップしました。 じつはパソコンの故障で今はメーカーに送っているので、予備の古いノートパソコンでなんとか更新にこぎつけたのでした。写真は私のほか会員のお世話役が撮影されたものなど混じっています。講演の中身ですか?それは聴講料と交通費を払って会場に足を運ばれた方々の特権ですね。ご想像あれかし。。。

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京の町の街路樹の根元に虞美人草の花がほほえんでおりました。これからも会報「虞美人草」をいいものにしていかなければと自分に言い聞かせたわたくしでした。

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2009年4月28日 (火)

春らんまんの京都漱石の會「半藤一利・マックレイン陽子講演会」

4月11日(土)は青空に、桜の花霞のたなびく美しい日でした。念願の夏目漱石の血縁者であられますマックレイン陽子さん、お妹様の半藤末利子さん、そしてご主人さまの半藤一利さん。

高名な文筆家のお三方をお迎えして、同志社女子大学の新館・純正館で特別講演会を開催いたしました。そのもようは翌朝12日の朝日新聞京都版に掲載されました。

http://mytown.asahi.com/kyoto/news.php?k_id=27000000904130004

また、春うららさんというお嬢さんのの日記もネットで流れて思いがけない喜びに包まれたものです。

http://ameblo.jp/dcr27323/entry-10246153303.html#cbox

じつはパソコンの故障でサイトの更新もままならずお恥ずかしい次第で、まず写真がとりこめない状態なのです。今しばらく我慢の子で皆さまにお許しをいただきたいと思います。

先の画面には、私どもの会の会報『虞美人草』第3号がちらっと紛れ込んでいるところ、お分かりになりませんよね。この会報が創刊された時には京都新聞に紹介記事がでたようです。

http://www.kyoto-np.co.jp/article.php?mid=P2008051400107&genre=K1&area=K00

創刊号はともかく、第2号、第3号とページ数がA4の24ページ。動物の写真アルバムも喜んでいただいています。ネコ科のユキヒョウ君は元東京新聞記者のなまずさんの秀作です。

  

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