花束を贈って下さった学生さん
先の花束をそのまま部屋のなかに飾っておいたら暖房でしおれてしまった。それで束を解いて水切りをしてから古い海鼠(なまこ)の壷に入れてみた。まもなくシャンと生きかえったので、玄関の供待ちの隅へ置いて写真を撮った。
私は主人にそれとなく尋ねた。「カードにお隣の国の人と思える苗字が書いてあったけれど、ほら、金さんって?」「ああ、そうか、日本人の女子学生で最近同級生の男と結婚したのだ。」
なんだか新しい時代になったような感じだった。オープンに誇りをもって、外国人の夫の姓を名乗る。覚悟のある女性だと私は思った。
いま日韓、日朝間には越えがたい難問が山積している。政治はそうであっても若い人たちの間に純真な情熱があり、国家を超えて共によりよき人生を創っていこうとしている。某新興宗教の企画による国際結婚でなく、それこそ漱石が言う「自己本位」の結婚であるならば、私はすばらしいことだと思う。
昨日、アメリカから大型封筒の手紙が届いた。プロ写真家のジョージさんかと思ったら差出人はマックレイン松岡陽子さん!。ご両親と一緒に写られた幼児期の写真や、国際結婚でアメリカに住み、オレゴン大学から表彰を受けられた記念パーテイ。名誉教授としてのいくつかの写真等々、ほんとうに若々しいお手紙である。ご子息の風貌はやはり東洋人の血が入っていらっしゃる。
いずれ来年、拙サイトでご紹介させていただこうと思っている。
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