猫の舞踏
カメリアジャポニカとは椿の学名である。原産地は日本ということになっているが諸説があって確かなことはわからない。一昨日テレビのチャンネルを回したら、ヨーロッパの国々で昔日本からやってきた椿が大木になり、公共の場でそれは大事にされている様子が放映されていた。なかでも紅の藪椿がうつくしかった。
「カメリアジャポニカは私たちに光を与えてくれます。」と語った実直そうな一市民の男性がうつった。それに引き換え日本の女性タレントは古木の椿のことを「いいな、おばあちゃんは」などと口にした。外国では自分の祖母にしかこうした言い方はしないのではないか。聞いていてもいかにも蓮っ葉な感じがした。
スペインのホセ・ガルシアさんはカメリアジャポニカの研究家で自宅に長年椿の木々を栽培されている。ネットのお付き合いで相互リンクをお願いすることになった。その時ホセさんは「あなたのバナーは私が作るから」といわれそのバナーが送られてきた。
スペインの有名な陶器人形リヤドロの作品のようだ。カップルの猫がエレガントにダンスをしている。彼はあなのイメージで作ったがこれでいいだろうか?と私に問い合わせてきた。私はワンダフル!と答えた。
拙サイトの英語版の表紙はわが家の飼い猫の写真を掲載しているが、これは漱石『我輩は猫である』の黒猫とは似ても似つかない軟弱な風貌だ。その為かどうやらホセさんには猫が私のイメージになってしまったらしい。
スペインの舞踏は情熱的だが、こちらの猫はなんとなくもクラシックな感じだから今度は私が彼に問い合わせてみた。
「これらの猫が踊っているのはワルツでしょうか?ポルカでしょうか?」。それに対してホセさんはまことに誠実に返答された。
「私は猫が踊っているのがワルツだあるか、ポルカであるか、詳しく承知していないことをお知らせする。」
画像はそのバナーであるがこれだけ大きいバナーを彼は自分のサイトへ貼ってくださっているのだ。原寸大のままでUPする。
| 固定リンク
この記事へのコメントは終了しました。
コメント