18歳 の 詩人
最近インターネットによる衝撃的な事件がマスコミで盛んにとり上げられている。ネットで知り合った若者が集団自殺を決行するという。信号無視でもみんなで渡れば怖くないのあの心理であろうか。一昔前までは考えられなかったことである。
諸刃の剣ということは昔からいわれる例えであるが、暗い面だけでなく明の側面をも公正に強調されるべきであろう。
ネットのよさということの恩恵を私は充分に受けているし最近はそれを一層身に沁みて感じるのだ。
一昨日(17日)、ひとりの若者の詩を読み感銘した自分であった。その年頃に私も詩のようなものを書いた記憶がある。けれども言葉の深さ、骨格の確かさにおいて到底比較できるものではないと思った。詩は作者の生のありようである。
18歳の若者はハンドルネームをちょりという。ネットで活動する以前に彼は実生活で自分を表現した。家出、ガソリンスタンドやちらし広告を配るアルバイト、一時、高校生であることを休止して暫く安アパートで自活した。そして彼は詩を書いた。ギターを弾き、作曲をした。仲間と共に路上で演奏活動をした。
これは現代の多くの若者がやりたいと思う夢であるのかもしれない。エリートの道をのみ目指す向きにははみ出し者だとする見方もあろう。帰るべき家があるから出来るのだとする声も聞かれよう。ただ、彼には確たるバックボーンがあるのではないかと私は思う。
詩をもって人々に愛される文化としたい…。人間は本来平等だという夢…。そうして新たにこの道を踏み出したことの迷いと決断、それは生易しいものではなかったであろうと思われる。
「あるく」というかなり長編の詩がある。
この詩のなかに大叔父とある。その方がほかならぬ昭和天皇であること。この詩を読むにつれて読者はそのことを理解するのだ。作者は皇室のお血筋なのである。
ちょりさん、本名 S.Akifumiさん。拙サイトと相互リンクのお付き合いがはじまったばかり。私の「最新情報」でご紹介したところ、彼は日記で心に沁みる文章を書いてくださった。
詩篇とともに、味わいのある彼の日記も私は楽しみに拝読している。
Paprett(パオレ) http://mypage.naver.co.jp/paorett/
† 日々、祝え。
blanket
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2003年05月18日(日) つづいていくこと 。
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