ダメでなかった虎
アメリカ大リーグの野球中継をたまにテレビで見るが、観客が静かにプレーを楽しんでいるのが好ましく思われる。野茂が開拓者となった日本人メジャリーガー達の活躍は、なんといってもこうしたおとなの環境に支えられている。
ベースボールを野球という名に翻訳したのが子規であったとか、いやそうではなかったとか、そのためでもないけれども私はサッカーより野球のほうが好きだ。
今のようなドームでは「野球」の名が泣くが、それでも選手の胸のすくようなプレーにはテレビ画面に釘付けになることもある。野茂、イチローをはじめとして技術面のみならず人間的に人を惹きつける。
世界的になっているがサッカーでの観客の熱狂ぶりはすさまじいものだ。この点は日本の野球でのファンもあんまり差はないかもしれない。ことにターガースファンは際立っているようだ。
私は「カミサマ、ホトケサマ、バースサマ」と熱狂したタイガース優勝のあの時代を思い出す。とにかく楽しかった!!
ダメトラがダメでなかったんだと人々はどんなに勇気を与えられたことか。
ところがその後元の木阿弥に戻ってしまったのだ。やはり…なぁと目をしょぼつかせるその横では、名門の東京ジャイアンツが威風堂々勝ちどきをあげてゆく。
ところがことしは面白くなってきた。バースのような助っ人でなく、殆ど和製トラであるところが特徴だろう。メジャーで思いっ切り稼いできた伊良部の投球もいい。よい時世になったものである。
政治とまったく同じで、相手が強くてこそよい試合になるのだから政治家も虎の強さをよくよく見習ってほしいと誰もが感じているだろう。
スポースニュースによれば、好きな球団のトップは巨人で34%、次いで阪神の19%。ちなみに自民支持層の5割が巨人ファンで、阪神ファンは2割弱。民主支持層ではともに3割ほどだったという。
先に書いた宵々山は、正しくは15日のことであった。
今日の画像もやはりその日に新町通りで撮影した一枚である。
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