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2003年7月18日 (金)

浴衣すがたの男女


 宵々山といえば祇園祭のなかでも解放的な日である。
 宵山ほど混雑もしないだろうという思いもあって夕方に出かけるのだが、道行く人々が浴衣をきているのを見ると、あぁ、一年のうちでこんな日は滅多にないと思う。

 若い女性は洋服感覚で浴衣を着ていて、昔の浴衣すがたのようなしっとりした趣ではないが、それはそれなりにカラフルな可愛さがある。
 男性は殆どといっていいくらい洋服であるが、なかにはよく似合う浴衣姿の男性も見受けられた。

 京都で最大のメインストリートである四条通り、すべての車を通行禁止する交通規制。歩行者天国はまったく素晴らしい時間帯である。たまたまカメラのシャッターを押した時、仲のよいゆかた姿の男女が写っていた。

 カップルというのはこういう人たちだろうと私は思っていた。いたと過去形にしたのは、最近カナダの裁判所で同性同士の結婚を認める判決があったというニュースをアサヒコムで見たからだ。


 「カナダで2州目、同性の結婚認める判決 8日、バンクーバーの州最高裁前で指輪を交換するGさん(58)とB(35)さん=AP
カナディアンプレスによると、11年前から愛し合ってきた2人は「感激です。権利を求めてきた多くの人々のためにも誇りに思う」と声をそろえた。オンタリオに続き2州目の判決。」


 漱石が話題にした「両方にひげのあるなり猫の恋」の俳句を私はとっさに思い出した。
 なぜなら記事に添えられていた写真はそのことを如実に語っていたからである。
 新郎新婦ならぬカップルはともにひげをたくわえた男性であったのだ。


 漱石先生、
 この21世紀の現代に、なんとかおっしゃっていただけないでしょうか?




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