電子メールの日
今日1月23日は電子メールの日だという。そのこころは、「1(いい)23(ふみ)」(いい文・E文)の語呂合せだ。
猫の日があるというのを知った時はなんで、と不思議だったけれども、2月22日がにゃんにゃんにゃん、だからですと聞いて感心したことがあった。よくまあこうした愉快なことを考え出す人がいるものだ。
尤も語呂合わせは日本語であることが条件である。Eメールもいい文となってゆかしい響きがあるのがいい。
ことし宮中での歌会始めは、お題「幸」を古式にのっとり詠み上げるようすがテレビ中継で放映された。天皇・皇后両陛下の品格あるお歌も印象的であったが、召人の大岡さんの歌はEメールということばを入れたフレッシュな歌であった。
いとけなき日のマドンナの幸っちゃんも 孫三たりとぞEメールくる
大岡 信
電子メールがどんなに便利なものか、ひとたびそれを知ったらコンピューターを離せなくなるから不思議だ。大学はもとより高・中・小まで習得するという世相を考えると、今度は、文字を書くことがおろそかになりはしないかと心配になる。これを老婆心配というらしい。
読み書きソロバンが基本であった頃の教育を受けた者としては、この利便性の恩恵を感じることがしばしばである。
最近、漱石を訪ねるカメラさんぽの新ページをアップしたが、カナダから一瞬にして原稿が送られてくるのだ。こちらも編集者として色々文句をつけるし、両者の推敲が一瞬にしてカナダと京都間を飛び交う。航空便ならゆうに一週間かかるところである。
私は素直に今日の日がEメールの日であるのをよろこぶのである。いい時代に生まれ合わせたことを感謝したい。そして、よき友人たちに恵まれるえにしと共に平和な時が続いていってほしいと願う。
なにか適当な画像はないかと探したものの見つからない。結局自分のパソコンの画像を出すことにした。じっさいは整理整頓ができていない乱雑な部屋なのにここではさもきれいに見えるのが可笑しい。
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