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2004年2月26日 (木)

皇太子さまと 水フォーラム1


 皇太子さまが44歳になられた。産経webでその記者会見の記事を目にして、お小さい時のニュースを思い出した。お母様の美智子さまが「なるちゃん憲法」を作られたお子、あどけなく聡明で、国民の人気を一身に集められたお方だった。

 若い世代は皇室に対して無関心層が多いといわれるが、皇室ご一家はヒューマンで素晴らしい方々と私はいつも思う。スキャンダルが取り沙汰される英国王室に比べるとなお、その感をふかくする。

 私がこの皇太子さまの記者会見で感銘を覚えたのは、水について言及されたことであった。

 皇太子殿下「私が今、関心を持っているテーマや研究についてお話ししてみたいと思います。」

 ここで嬉しいことは、よく存じ上げている「水フォーラム」の名が出たことである。

「私は今後、地球環境の問題がとても大切になってくると思います。昨年、第3回世界水フォーラムが京都市を中心として開催され、世界におけるさまざまな水問題が討議されました。私も名誉総裁としてこの催しにかかわることができましたが、水に関する問題が実に多岐にわたっていることに驚かされました。中でも、世界では約11億人が安全な水を飲むことができない、そして約24億人が下水道施設を持っていないこと、劣悪な水環境のために8秒に1人、子供の命が失われているという事実には、水は安全と思われがちな日本において、大いに考えさせられるものがありました。恐らく水フォーラムを通してわが国でも多くの人々が世界における水問題について認識を深めたことでしょうし、私自身、公務としてこのようなフォーラムに関係することができたことを大変うれしく思っております。」

 さらに言葉を続けられた。
「21世紀は「水の世紀」とも言われますけれども、」

 そして次のように具体的に述べられたのも、分かりやすくて私には有り難かった。

「ところで、水フォーラムの折にも水上交通の問題が取り上げられ、私たちもそのセッションに出席しましたけれども、私は今後ともこの水上交通の研究を通しても水の問題を深めていきたいと考えています。具体的には、水フォーラムの記念講演の折にお話ししましたけれども、瀬戸内海と京都とを結ぶ淀川の中世の水上交通や、イギリスで研究していたテムズ川の水上交通の問題を、今後さらに深めていきたいと思います。」(2へつづく)

 
鈴木大拙筆 水。




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