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2004年6月 4日 (金)

好漢 夏目房之介さん


「夏目漱石・夏目房之介が探す祖父“猫”誕生百年」
このようなタイトルで、NHK教育テレビのスペシャル番組を見たのはつい先日だった。硬派のマンガ・コラムニストとしてずいぶん前からいい仕事をしておられる房之介さんは、人気の高い現代作家である。

 この番組の視聴率がNHKの1パーセントを越えたということからもこの作家の人気度が知れよう。

 テレビでは夏目家で今回発見された原稿から、房之介さん独自の読解によって『文学論』の意義がわかりやすい語り口で展開されていたが、それでも私にはまだまだ難しかった。

 ただ、批評家とは視点が違うということはストンと納得がいった。漱石ほど批評家が群がる作家も少ないと聞く。ある意味で漱石は評論家を養ってきたといえるかもしれない。けれども、房之介さんは偉大な祖父に反抗した挙句に、漫画家となり独自の道を拓いた方である。

 テレビを見ながら、私は従姉弟にあたる松岡陽子マックレインさんのご性格をも併せて想い、生一本の坊ちゃんの気質はやはり遺伝するのだわ、と心が明るくなった。漱石の文学・学問、そしてその生き方を誠実につきすすめていかれる方々だと思った。

 マックレイン陽子さんはといえば、先日滞在先の東京のホテルから電話をくださり、たのしいおしゃべりをさせて頂いた。多摩市の中学校から依頼され講演をされたらしい。『坊ちゃん』を読んで面白かったという声が殆どだったそうだ。

 中学生はいいとしても、電車の中で若い女性が念入りに化粧をしている光景にはもう、ビックリした!とのこと。それから人々の虚栄心から服装や装飾品で飾り立てることも嘆かわしいと話された。まことにその通りであろう。

 今日の画像は昨年、出版された著書『漱石の孫』の内扉にサインしてくださった自筆マンガである。
 鎌倉漱石の会のkiraさんから贈られ歓声をあげたのがつい昨日のようだ。



 

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