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2004年9月の記事

2004年9月18日 (土)

プロ野球 ストライキ決行


 このところメデアではプロ野球ストライキ決行のニュースが華々しく踊っている。
 「労組日本プロ野球選手会(ヤクルト古田敦也会長=39)と日本プロ野球組織(NPB)の労使協議(協議交渉委員会)が17日、都内のホテルで行われ、選手会は18、19日のストライキ決行を決めた。

 古田会長は新球団参入で来季12球団維持を求め、一時は合意寸前まで行ったが、言葉をめぐり決裂した。」
 ことのいきさつは、選手会が『来季の新規球団参入に最大限努力する』と文言を入れることを求めたのに対し、経営者側は玉虫色の表現で逃げようとしたのだ。

 どうやら旧態依然のオーナー側の縄張り意識が日本野球界の現状らしい。面白いのはストを支援する声がファンだけでなく世論として圧倒的に多いことである。わけてもファンに申し訳ないと号泣した古田選手には盛大な声援が飛んでいる。

 史上初の「野球のない週末」は、70年のプロ野球史の1ページを開いたわけだが、庶民とはかけ離れたスター選手の莫大な年収、そうした金権行政を自ら行ってきたK球団の体質。なにかしら私にはピンとこない話しにも思われる。

 とはいっても、日本のプロ野球界に見切りをつけアメリカ大リーグへ転出した選手の心情は充分理解できるし、野茂やイチロー、松井秀選手の活躍にはアメリカであればこそと拍手を送っているのだけれど…。

 正岡子規が詠んだベースボールの短歌を思い出して、あらためてページ開いてみた。

『久方のアメリカ人のはじめにしベースボールは見れど飽かぬかも』

『若人(わかひと)のすなる遊びはさはにあれどベースボールに如くものもあらじ』

『国人ととつ国人と打ちきそふベースボールを見ればゆゆしも』

 もし、野球の初心というものがあるとしたらこうした世界であったろう。子規が今回の騒動をみればどんな感想を漏らすだろうか?
 野球についてそんなことをふと思う。

 今日の画像は『彼岸過ぎ迄』の表紙。ちょうど明後日が彼岸の入りになるので拝借させていただいた。




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