ドラエモン と ホリエモン
ホリエモンとは、32歳のIT企業社長・堀江貴文さんの持ち馬の名だという。それがたちまち飼い主の代名詞になって連日メデアをにぎわしている。
フジテレビ対ライブドアーとの株式による戦いは、ホリエモンの奇襲乗っ取り作戦で世間をあっといわせた。アメリカでは当たり前の商行為として認知されているようだが、日本ではなかなかそうはいかない。今はどちら側にも勝算があるという展開になっているのが不思議な処だ。
私は堀江さんをテレビで見ただけだが、嵐のような非難を受けている程その人に悪い印象は受けなかった。インターネットで成功し今や若者たちのヒーロー的な存在になっている彼の魅力はなんだろう?と考えた。
反射的に浮かんだのは、五島 慶太氏(明治15年~昭和34年)のことだ。東京急行電鉄の事実上の創業者とされる実業家を若い世代は殆ど知らないだろう。
東京地下鉄の乗っ取り、三越の乗っ取り等で「強盗慶太」といわれた人である。しかし、開発事業では伊豆半島、多摩田園都市の開発等で貢献度の高い業績を残している。
私はホリエモンが昨年のプロ野球新規参入のきっかけを作ったことを忘れてはいない。仙台を真っ先に候補地に指定し地元にアッピールしたことも。彼は結局敗退したのであったが、その志は大きく野球史上に生きたのではなかったか。
金儲けだけではないもの、哲学というべきものを彼は持っているように見える。彼の会社は若い重役がそれぞれ権限をもち、ワンマン社長だけではない空気があるようだ。彼はこう語っている。
「今までは、何かを探すためにインターネットを使っていたが、これからは違う。これからは、本来のインターネットのよい点、コアであるコミュニケーションの部分にどんどん到達していく。」
彼は「探す」よりも「繋がる」ことのほうに期待をかけ、マスメデアとインターネットとの融合をもくろむ。その思いを支配といったり、物は金で動くと言ったり、露骨な言葉を使ったことがより一層感情的な拒否反応を招いた。
未熟な点はやはり反省もし、さらに大きく成長してほしいと私は思う。そしてできれば、日本人のマナーを知って欲しい。
時には和服に身を包んでしばし正座して、一碗のお茶を飲んで頂きたい。
ドラエモンの夢ドアー。人間のドアーには何があるのだろうか。
若者たちの夢の代行者!
ホリエモン
| 固定リンク
この記事へのコメントは終了しました。
コメント