北海道~パリ 幸福の鐘 コウノトリ
茶道を通じて若い方々とお付き合いするなかで、心あたたまる実話を聞くことがあります。


幸福の鐘
今はフランスのパリ市に新婚家庭を築いている29歳のyukoさん。
その方から、昨夜メールが舞い込みました。新しいマンションに引っ越した為、インターネット環境が不自由(数ヶ月も不通)で、電話もなかなか取り付けられなかったようです。日本の便利さに慣れている私たちにはちょっとした驚きです。
航空郵便ではすでに、オメデタの知らせは来ていたのですが…。
「先生、ご無沙汰しています。
1月27日、出産しました!
心配を他所にすごく安産で赤ちゃんは3365グラムですごく元気な女の子です。」
うれしいお知らせでした。
でも、赤ちゃんの写真は昨夜、はじめてネットから送信されてきたのです。

お名前はリサちゃん。黒髪と黒いひとみ。おお、!!!
◇
この赤ちゃんは、じつはコウノトリが運んできたと、yukoさんは昨年話してくれました。
北海道に彼と旅した日のこと。船に白い鳥が飛んできてふたりの傍を離れなかったそうです。
「私の父がやっと彼との結婚を許してくれて、彼が日本に挨拶に来た時桜を見せたくて北海道に行きました。」
「この時はただ、「かわいい鳥だねー」とか、「この鳥さん、私たちのこと好きみたいだね」ってはしゃいでいただけなのです。
それがフランスに帰って、 北海道の写真を見てこの鳥のことを思い出したのです。
こうのとりだったんだ!
って。
鳥さんと、重大な決意をしてくれた彼にとっても感謝しています。
彼に出会うまではどちらかというといつも強気な女でした。
彼と赤ちゃんは私をすごく素直にしてくれました。 」
フランスのIT産業で若きエリートとして活躍するフランス人の夫君と、茶の心をもって生きようとするyukoさん。パリ市役所であたたかい祝福を受けながら結婚式を挙げられたのでした。
その時、夫君のおじい様が車椅子で出席されました。花嫁が身をかがめておじい様に挨拶される写真が私にはとても美しい光景に見えました。
きのうのメール
「先生、こんにちは。
やっとインターネットが開通して、ゆっくり家でミクシィが見れるようになりました。
どうぞこれからも宜しくお願いします。yuko 」
◇
yukoさんのこと
2006年 10月 26日
カミーユクローデルが製作した兄・ポールクローデルの胸像
2006年 10月 30日 天龍寺献茶式に 恒例のご招待
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