夏目漱石

2011年9月19日 (月)

年齢に関係なしとやさしく言ってくださいますか

なんとまあ、和服のモデルさんが急に都合悪しく撮影をキャンセルされたと、写真家の関健一さんのお電話の声が!

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じつは京都の若い女性をおひとりご紹介したのは私でした。そうした手前、東京から入洛された関さんにキャンセルは申し訳なく、なんとか恰好がつかないかと思いあぐねたのでした。

年齢には関係なく、と言ってくださるお言葉に勇気をもらった私は、思い切って「それでは私でよろしければ…」と申し上げました。関健一先生とは干支が一回り離れています。もちろんこちらが年長です。

関先生は3年前、食道のあたりに癌がみつかって大変な日々を過ごされましたが、すばらしい精神力を持って回復されお仕事に励んでいらっしゃいます。久々に京都でお会いするひとときを大切にと、私は和服に着かえて2時間あまりご一緒させて頂きました。

「等持院でのわびすけさん」

関健一写真のページに今日アップされたようです。ここにリンクさせて頂きましょう。

和服姿の若い女性はお一人おひとりおきれいです。よくこれだけの方々を撮影なさって、日本の風景と女性のもつやさしさ、可憐さを見事に表現されてきたことと感銘を禁じえません。

東京大学卒のインテリである関さんの教養と人生観が撮影の背後に生きているのは、美術が知性に裏付けされる証ともいえましょう。ただ、そのモデルの中に新たに加わったわたくしめの、恥ずかしさ…。

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拙著の書評を取り入れてくださったご厚情に、なんとお礼を申し上げればいいかわかりません。ほんとうに感謝いたしております。

ブログの更新がずいぶん長い間なく、いい加減なことと我ながら恥じ入っているところでした。有難うございました。

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2009年11月 8日 (日)

京都漱石の會の会報がブログになりました

http://kyotososeki.at.webry.info/

京都と夏目漱石のえにし…今の世の人には忘れられたように見えるでしょうか?

会報の『虞美人草』は私が編集させていただき最近第四号を発行したところです。会員のお一人がこのブログを作ってくださいましたので、ここに公開いたします。

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2009年4月28日 (火)

春らんまんの京都漱石の會「半藤一利・マックレイン陽子講演会」

4月11日(土)は青空に、桜の花霞のたなびく美しい日でした。念願の夏目漱石の血縁者であられますマックレイン陽子さん、お妹様の半藤末利子さん、そしてご主人さまの半藤一利さん。

高名な文筆家のお三方をお迎えして、同志社女子大学の新館・純正館で特別講演会を開催いたしました。そのもようは翌朝12日の朝日新聞京都版に掲載されました。

http://mytown.asahi.com/kyoto/news.php?k_id=27000000904130004

また、春うららさんというお嬢さんのの日記もネットで流れて思いがけない喜びに包まれたものです。

http://ameblo.jp/dcr27323/entry-10246153303.html#cbox

じつはパソコンの故障でサイトの更新もままならずお恥ずかしい次第で、まず写真がとりこめない状態なのです。今しばらく我慢の子で皆さまにお許しをいただきたいと思います。

先の画面には、私どもの会の会報『虞美人草』第3号がちらっと紛れ込んでいるところ、お分かりになりませんよね。この会報が創刊された時には京都新聞に紹介記事がでたようです。

http://www.kyoto-np.co.jp/article.php?mid=P2008051400107&genre=K1&area=K00

創刊号はともかく、第2号、第3号とページ数がA4の24ページ。動物の写真アルバムも喜んでいただいています。ネコ科のユキヒョウ君は元東京新聞記者のなまずさんの秀作です。

  

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2008年10月28日 (火)

京都漱石の會第2回研究会 嵯峨のしずかな竹林のなかで

(画像はクリックしていただくと大きくなります)

夏目漱石の人間と文学の顕彰と研究を目的に、スタートしました京都漱石の會。第2回目の例会がこの25日に開催。40人の集いとなりました。朝日の牧村健一郎氏も前回に引き続きご参加下さいました。

午前10時には全国各地から会員の方々が、会場となった嵯峨・嵐山の閑静な旧家へと参集されました。ここは織物会社のさる社長さんの別邸で、自然環境を大切にされ人工的に作りすぎない木造二階建のお住まいなのです。庭の彼方には、嵐山、小倉山、愛宕山となだらかな山なみが見え、庭にはしおらしい様々な茶花が名残りの趣を添えていました。細やかな心遣いでお世話くださった渡辺夫人は、西陣の織物産業を盛りたてるべく努力されている方です。

講師は元同志社大学教授の玉井敬之氏。演題は『虞美人草と漱石』、全国各地からお見えの方々のなかに、思いがけないお客さまがいらっしゃいました。漱石先生のお孫さんの半藤末利子氏!

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おひとりで新幹線に乗ってごくお気軽に、JR京都駅嵯峨野線に乗り換え、嵯峨嵐山駅にて下車。会場に無事お着きになりました。御主人の一利氏とお揃いのおしどり夫婦、売れっ子作家さんねと、どなたかが仰っておりました。

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先ずは茶室で私の点前で…、お若くてフレッシュな会員の方にすぐ交替していただきすぐこちらは引っ込みました。ありがたい助っ人はみなさんボランテアでやさしい心の持ち主ばかり。

午前の研究会は、漱石作品の朗読から。永年、朗読の奉仕活動をなさってきた会員の小野さんが味わいのある声で『虞美人草』の朗読をはじめました。漱石が京都を取材しそれを職業作家となった第一作として書いたのが、朝日新聞の連載小説『虞美人草』でした。

比叡山を登った路すがら山野草に目をとめた漱石は「日陰の蔓(ひかげのかずら)」のことにも触れています。そうした植物を自宅に栽培している会員がその蔓を持参され、注目を集めたようでした。

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私の『虞美人草』観を吉本隆明氏の著書を引用しつつ延べさせていただきました。次に自己紹介に移り、全員がそれぞれ率直な語らいで盛り上がりました。12時になり昼食、三友居の弁当は前回にひきつづき今回も好評のようでした。

午後の部は玉井敬之氏のご講演「虞美人草と漱石」。

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末利子氏はまじめな聴講生といった態度でした。この内容はいずれ次号の会報に掲載することになると思います。

京都漱石の會の会報『虞美人草』は今回、10月25日発行で24ページの濃い内容になっています。当日、巻頭文は元人事院総裁の内海倫氏の誠実さが伝わる名文です。会員には当日配布できましたが、誤植をみつけましたので、今刷り直してもらっているところです。

会報をご希望の方、会員になってみようとお思いになる方は、御遠慮なくお申し込みいただきますよう。今回発行のトップページと最終ページの1部分のみ画像でご紹介いたします。

会報『虞美人草』第2号目次 人間味あふれる・内海倫氏題字と巻頭文

第3回特別企画 半藤一利・松岡陽子マックレイン両氏による講演会

ご縁ある皆さま、どうぞご参加いただきますよう、お待ち申し上げます。

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2007年12月25日 (火)

新宿区歴史博物館で区長さんのおもてなしを受けて

スライドショー漱石の命日に講演 松岡陽子マックレインさん 新宿区歴史博物館も訪問

関 健一氏撮影 以下3枚

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これからは新宿区の歴史博物館での私のしろうと写真です。

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新宿区のお役人さん方は女性の区長さんのもと、よく協調され 大変いい 印象を受けました。漱石公園リニューアルもいよいよ来春には完成とのこと。陽子さんもどんなにかお慶びのことでしょう!現在は工事中のため、漱石の胸像が一時避難としてここに鎮座しておわしました。

帰源院の漱石忌のもようもご覧いただけましたでしょうか。

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2007年12月17日 (月)

マックレイン陽子さんが書かれたゲスト帳

漱石忌って申しますと、大正五年(1916)年十二月九日、夏目漱石が四十九歳の生涯を終えた日なのですね。毎年十二月九日。ことしの漱石忌は丁度日曜日に当たりましたので、北鎌倉の円覚寺・帰源院には全国から多くの漱石愛好者が集まりました。主催される方々のご苦労に頭がさがります。

松岡陽子マックレインさんはオレゴン州からこの日のために来日。鎌倉漱石の会が行う例会の午後の講演を担当されました。私は先生と二泊三日同じ宿舎で過ごしましたので今年の師走が特に印象深い月になったと思います。愛猫を見送ったあとの寂しい時間を遠くに置いてきたような癒される日々だったのです。

2001年秋におめもじしてから私のゲスト帳には、松岡陽子マックレインさんのことばが流麗な筆跡でしるされています。最近のページをご披露いたしましょうか。

「この度は伊津子様のご紹介で十二月九日の第九一回「鎌倉漱石の會」で 「漱石と鏡子夫人」というお話をさせて頂きました。

この会では丁度四十年前に父松岡譲もお話させて頂いたそうで大変光栄に思いました。

三百人近い聴衆が全国からおいで下さり、美しい青空と紅葉に囲まれ、なごやかな集会になったと思いました。

集会後は、朝日新聞社の三人の編集の方々と伊津子様と五人で東慶寺を訪ねました。

松岡陽子マックレイン                       」

写真も撮っておりますので後から挿入することにいたしましょう。何よりご講演の内容がスパっと切れ味がよく、表裏の無い真摯なものであったことを喜びたいと思います。これは録音しておりますのでいずれ。。。今日はとりあえず陽子さんのメッセージのみお伝えいたしました。

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2007年12月 8日 (土)

漱石忌 松岡陽子マックレイン先生来日

先般、朝日新聞社からお出しになった『漱石夫妻 その愛のかたち』の著者、松岡陽子マックレインさんの講演が行われることは、拙サイトのBBSでお知らせしておりました。

いよいよその日が明日になりました。漱石忌の12月9日、鎌倉・帰源院へ参ります。

知人の矢山さんが新著の関連記事をお書きになっていますのでここでそれをご紹介いたします。

孫娘が見た漱石と鏡子夫人

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